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冬にお風呂の窓は開ける?開けない?

冬、入浴後にお風呂の窓を開けて一晩そのままにしますか?閉めたままにしますか?

ネットのYahoo!知恵袋などを見ると、このテーマは大いに盛り上がりを見せています。

今回、明確に答えを出します。

 

弊社の高気密高断熱のお家にお住まいの方は、入浴後お風呂の窓を一晩開けるようなことは絶対しないでください。

 ただし、風呂蓋は閉めて、浴室換気扇は必ず回し、お家の24時間換気も動かしていることが大前提です。

■築30年とかのお家で、24時間換気が設置されておらず、断熱も気密も十分じゃないお家では開けてもらって頂いてもOKです。

開けないで!という理由です。

◆高気密高断熱住宅は、窓も断熱性の高い窓で、お家の隙間を無くした作りです。窓を開けるということは、断熱ラインに大きな穴をあけ、お風呂と脱衣所の間のドアで冷気をストップするということですが、断熱性能も気密も取れない室内ドアでは冷気を止められないので、お家が寒くなります。

◆浴室は元々湿気の多い場所ですが、そこに冷気が入ってくるとたちまち壁で結露し、乾燥どころか壁が結露した状態でカビの温床となります。

◆寒いだけならまだしも、お風呂の壁が冷たく、その向こうの部屋を暖房していたりすると、壁の中で結露し、木材が腐る原因になります。

 

じゃ、お風呂乾燥させられない!という方への使い方です。

◆お風呂の外窓は閉めて、換気扇をタイマーで最低一晩回したままにしてください。湿気が排出されます。

◆脱衣所との間(リビングとの間も)は開けておけば、部屋の比較的乾燥した空気が引っ張られて入ってくるので、お風呂の乾燥が進みます。

◆湿気は、その空間内で拡散しようとする性質がある(絶対湿度が一定になる)ので、リビング側が多少潤います(お風呂が大きな加湿器のような役割を果たします)

◆24時間換気が働いていないと、毎日の湿気の逃げ場がなくなり、いずれどこかで結露するので、お家の計画換気は必ず動かしてください。

 

室温と湿度がわかれば、何度で結露するのかも簡単にわかります。ちょっと小難しくなりますが、湿り線図というものがあり、その見方を解説した動画です。

【湿り空気線図】日建学院 – YouTube

これを元に考えると、高断熱高気密のお家で冬に入浴後窓をあけて過ごすというのは、いかに結露リスクが高まるか、想像できると思います。

 

冬のヒント「窓とお風呂」 | 窓辺のヒント~快適・健康的な暮らし~ | YKK AP株式会社

このサイには、冬も入浴後は窓を開けろと書いてありますがどういうことか問い合わせしてみたらものの、返事はありませんでした・・・