2016年4月16日
心よりお見舞い申し上げます。
14日夜、熊本県を震源とする震度7という強い地震が発生しました。
当初、震源の深さが10キロということもあり、被害は限定的との見方もありましたが、多くの家屋が倒壊し、死傷者もかなり出ているようです。
お亡くなりになられた方には心より御冥福をお祈りすると共に、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。
また、強い余震に断続的に見舞われ、本震のダメージを受けた建物の倒壊や損傷が相次ぎ、土砂崩れなども含めた2次災害が次々と発生しているようです。
一刻も早い被害者の救出とこれ以上被害が広がらないことを、ただただ祈るばかりです。
改めて、地震防災の意識に対する啓蒙に努め、既存住宅の耐震化と新築住宅の更なる耐震性の強化を図らなければならないと痛感した次第です。
地震直後で、紹介する内容ではないかとも思いますが、家づくりに携わる人間として、是非皆様の頭の片隅に入れておいていただきたいと思いますので、あえてお話します。
昭和56年の建築基準法改正時に制定され、その後様々改定された現行の耐震基準ですが、その基準では、極めて稀に発生する、震度6強から7クラスの大きな地震でも、倒壊しない強度が求められておりますが、基本的に、本震1回では、倒壊しないという耐震性で、その後の余震や将来また起きる大地震については、想定されていないのが現状です。
しかも、倒壊しないというだけで、屋根や外壁、窓ガラスや内装などの損傷は、実質考えられておりません。
加えて、想定しているのは新築時の強度であり、その後の経年による劣化や内部結露やシロアリ被害においても、考慮されていないのが現状です。
震災直後に、不謹慎と思われても心外ですので、これ以上の説明は控えさせていただきますが、地震が起きるたびにつくづく感じるのですが、
災害時においても、家族の命と暮らしをしっかり守る家こそが、本当にいい家といえるのではないでしょうか。
「いつまでも強く・いつまでも快適に」
我々、住宅業界に生きる人間達は、家族と住まいの健康をいつまでも守る、本物の長寿命の家づくりを何より大事に考えなければならないのです。
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