2016年4月10日
追加掲載分 〇制振ダンパー「ミライエ」を標準装備
現行の耐震基準では、震度6強から7クラスの大きな地震でも、倒壊しない強度が求められておりますが、基本的に、本震1回では、倒壊しないという耐震性で、その後の余震や将来また起きる大地震については、想定されていないのが現状です。
しかも、倒壊しないというだけで、屋根や外壁、窓ガラスや内装などの損傷までは、実質考慮されていません。
弊社では、長期優良住宅に定める耐震基準2という、極めて稀に(数百年に一度)発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊しない耐震性をベースに、基準値を上回る安全値での設計をしておりますが、余震やその後の地震による倒壊はもちろん、損傷などの被害も抑えるために、地震の揺れを吸収する制振ユニット「ミライエ」を標準採用しております。
※ 等級3の設計も数多く対応しておりますが、吹き抜けや大空間など、プランの自由度に支障が出るケースがございますので、等級2を標準にしております。詳しくは「長期優良住宅」についてをご参照ください。
制振ユニット「ミライエ」は、阪神大震災レベルの揺れを再現した実証実験で、連続で5回の揺れを与えても、安全限界変位を保ちます。この性能が発揮されるのは、制振ダンパー内に地震エネルギーの吸収材として使用している「高減衰ゴム」によって、地震の揺れを吸収・低減するもので、実験結果によると最大で70%揺れを低減します。
私達は、東日本大震災でも、本震に加え、度重なる余震の恐怖を経験をしました。震災1か月に発生した余震では、地域によって本震を上回る大きな被害にも直面しました。
震度6強から7の地震ともなると、倒壊しないまでも、建物によってはかなりのダメージを受けることになります。
ダメージを受けた場合は、その後の余震やまた襲ってくるかもしれない大地震では、大きな被害を受ける可能性が高く、先に紹介した余震の被害は本震のダメージによって、引き起こされた側面も大いにあるのではないでしょうか。
「ミライエ」は、地震の揺れを吸収、低減することで、揺れによるダメージを最小限にし、損傷による補修コストや建替えコストを抑えます。
そして、災害時においても建物がシェルターとしての役目を果たし、大事な家族の命と暮らしを守り、家という資産を、お孫さんの代まで引き継ぐことが出来るようになるのです。
「ミライエ」に使用される「高減衰ゴム」は、促進劣化試験により90年間にわたり、制振特性を発揮しますので、メンテナンス不要の制振ダンパーです。
製造メーカーは、木造住宅用制振ダンパーの供給実績NO1の住友ゴム工業で、高層ビルや橋などの制振ダンパーの独自技術を住宅へ応用した制振ユニットですので、安心してご使用いただけます。
※ 制振ユニット本体は、鉄製のフレームであり、これまでは、断熱材が途切れ、断熱欠損や内部結露の原因にもなることから、内壁に設置するのが一般的でしたが、外断熱の場合は、外周部にも設置が可能となります。
“”
- 社員ブログ