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健康に直結する寝室環境

睡眠に適した冬の寝室の温度は、概ね16℃~20℃と言われておりますが、10℃以下になると、冷たい空気を吸うことで体温も下がり、寝室の寒さによって中途覚醒やトイレの頻度が増すことで、睡眠が妨げられ免疫力も低下し、風邪の発症や悪化をもたらし、治癒が長引いたりすると言われております。

就寝中は、唾液の分泌量も減り、水分の補給も出来ない為に、鼻や喉が乾燥しがちで、粘膜に付着したうウイルスを胃に落とし込むことも出来ず、粘膜に備わっている免疫が機能しにくくなり体内に侵入しやすくなるのです。

特に、口呼吸の方は、鼻呼吸の何倍もウイルスの侵入を防御しにくいそうなので、以前は口呼吸だった私も、寝るときは、テープを貼って口呼吸の改善につなげ、今でもたまにテープを貼って寝ています。また、いよいよ花粉が気になる時期になってきましたが、鼻づまりや鼻水が止まらないという方も注意が必要です。

寝床内環境はあまり聞きなれないと思いますが、大抵の方は、30℃から33℃位の寝床内(布団の中)の環境をつくろうとするのですが、寝室が寒い場合は、厚手のパジャマを着たり、布団を何枚もかけたり、電気毛布やカイロなどを使うのが一般的です。

人間は、眠っている間も、500mlほどの汗をかくと言われていますが、30℃~33℃前後の寝床内温度は、寝つきには適度な温度でも、就寝中は人体から発する熱や汗によって、蒸し暑くなったり、身体が圧迫され、何度も寝返りを打つのが一般的です。

その寝返りを妨げるのが、厚着のパジャマや何枚もの布団となり、寝返りの頻度が多いと、布団がずれ、寒さで頻繁に目が覚め、睡眠の質の低下を招き、風邪も引きやすいというわけです。

さらに厄介なのが目に見えない空気の汚れです。睡眠評価研究機構代表の 白川修一郎医学博士によると、空気が汚れていると、免疫は、ハウスダストや有害物質の対応に追われ、ウイルスの防御まで働かなくなるというから驚きです。

免疫は、体に侵入する細菌や有害物質のほか、1日5000個も発生するとも言われているガン細胞とも、日夜を問わず戦っており、出来るだけ戦う相手を減らすことも大事なことではないでしょうか。

空気の清浄さや温度・湿度のコントロールされた、寝室環境の中で、睡眠の質を高めることは、免疫を高め、風邪やインフルエンザばかりでなく、様々な病を予防するためにも重要となります。

よくTVの健康番組などで、インフルエンザを予防するために、就寝中も加湿を心がけて下さい。という話をよく聞くと思います。

こうした意見は、あながち間違いではありませんが、過度な加湿をすると、湿度が高くなり結露も発生しやすくなり、カーテンのカビや寝具のダニの繁殖にもつながり、逆効果になる場合も少なくありません。

断熱の低い古い家で、一番結露が起きやすいのがリビング以上に寝室と言われていますが、温度差のある上に、就寝中の人の呼吸や汗による水蒸気の影響も大きいからです。

また、就寝中や目覚めた時に、よく喉がイガイガして痛いという方も多いのですが、喉のイガイガの原因の多くは、粘膜に張り付いたハウスダストが大きな要因です。

一般的に、リビングのダニアレルゲン数を1とすると、寝室の布団の上げ下ろし時には、ナント1000倍となり、就寝中でも、寝具内のダニアレルゲンの影響を受け、10倍ものアレルゲンを寝ている間に吸い込んでいると言われています。

喘息の方が、冬の乾燥期に、弊社の宿泊体感展示場に宿泊すると、湿度が低くても不思議にのどが痛くならないですね~と言われますが、空気がキレイだからで、粘膜に張り付くハウスダストや花粉の影響が非常に少ないからだと思います。

外断熱の家に暮らす大東オーナーの皆さんから、お子さんはもちろん、家族全員が、風邪をほとんどひかなくなったという声をよく頂戴します。

空気環境と温熱環境の優れた家は、キレイな空気の中、体温の低下も防ぎ、ぐっすり眠れることで、おのずと免疫力も高まり、病気を未然に防ぎ、健康に暮らせるようになるのではないでしょうか。

湿気や結露の心配なく、家中の換気がしっかりなされているので、適度な清掃さえ心がければ、カビはもちろん、寝具のダニなどの影響も少なく喉のイガイガは本当になくなり、よくありがちな、お布団が湿っぽいとか、冷たいということもなく、いつもフカフカな状態を保ちます。

スムーズな寝返りには、掛布団の重さは2キロ以内が一応の目安となりますが、冬でも、薄手のパジャマと羽毛布団一枚になることで、寝返りもスムーズになり良質な眠りが得られるのです。

不思議なことに、少し熱っぽいな~とか、頭痛がするな~といった、風邪などの初期症状の場合でも、一晩ぐっすり眠ることで、次の日には回復しているという方も多く、インフルエンザに罹患しても、早期に治ったという話も良く聞きます。

免疫や肺機能が未発達な小さなお子さんや、アレルギーの方、高齢者の方々は、空気の汚れと身体の冷えは、禁物ですので、人生の3分の1以上の時間を過ごす、寝室の空気環境や温熱環境は、日々の健康に直結するということをご理解いただければ幸いです。