2015年10月24日
木材の話その7
木材の話・・・木材は住宅に適しているのかについて考えてみます。<br /><br />今回は、【耐久性】についてです。<br /><br />簡単に起こらない木の腐朽<br /><br />木は確かに、腐朽菌によって蝕まれれば腐ります。しかし腐朽菌には、適度な<br />酸素・水分・温度、栄養分という4つの生育条件が必要です。このうち一つで<br />も欠ければ腐朽菌の繁殖は抑えられ、木は腐りません。例えば温度が0℃以下<br />になれば腐朽は起こりませんし、水中では酸素がなく水分が多すぎて逆に腐朽<br />は起こりません。しかし、腐朽を防ぐための温度コントロールや酸素の遮断を<br />実行するのはなかなか難しく、実際の建物では不可能です。その点、比較的簡<br />単にできるなは、水分の管理です。水分の管理さえできれば、どんなに養分が<br />あっても腐朽菌の繁殖温度になっても木は腐りません。つまり木の腐朽は、本<br />来木が持つ避けられない性質ではなく使う側の配慮によってコントロールでき<br />るものです。水分さえ管理できれば木は腐ることなく、その強度は百年、千年<br />という単位でほとんど変わりません。木に影響を与える水分はほとんどの場合<br />結露水です。<br /><br />結露をおさえしっかりと管理を行っていれば木は優れた耐久性を発揮します。<br /><br />家はやっぱり住み心地の良い高性能な木造住宅ですね。<br />
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