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リビング階段の落とし穴Ⅱ

先日の投稿の続きです。

リビング階段にもメリットもあればデメリットもございます。

そしてまたリビング階段の家に、必要な断熱性能もあれば、適した暮らし方や暖房法もあり十分検討が必要です。

例えば断熱性能の低い家だったり、十分な性能があっても先日、紹介したお宅のように、いる部屋だけ暖めてドアは閉めきっていたり、2Fが無暖房だったりすると、空気の対流がおきて、2Fの冷気が階段より入り込み、リビングでいくら暖房をしても暖かさを感じないばかりか、スース―感じたり、場合によっては寒い部屋での結露も生じてくるのは、ご理解頂けると思います。(吹き抜けも同じような事がいえます)

そして、リビング階段にして失敗だったと後悔しながら、階段の入り口にカーテンやスクリーンをつけたりするのです。

こんな暮らしを誰が想像した事でしょう?

多くのお客様は、お子さんとの良好なコミュニケーションを図ったり、躾をよくしたいとの想いから、リビング階段を要望します。

しかし、こうした状況ですと2Fへの行き来さえも双方のストレスとなり、コミュニケーションどころではなくなります。

また、敢えて書かせていただきますが、リビング階段はプランの構成上、ダイニングやキッチンにほど近い位置となるケースも多い為、お掃除が苦手なご家庭などでは、後々のストレスになる事も想定しておかねばなりませんし、お子様の思春期や一人立ちした時の事も考慮しなければなりません。

そもそもリビング階段は、親子間の良好なコミュニケーションを形成する為の一つの手段であって目的ではないはずです。

そこをはき違えて選択すると、あとあと失敗となる可能性が高いという事です。

リビング階段にしなくても、親子のコミュニケーションを図る方法はいくらでもあるはずですし、いい子に育つ為に、教育のあり方や愛情のかけ方など、私達親が考えなければならない事はたくさんあると思います。

そもそもしっかりとした夫婦・親子間の信頼関係が築かれ、深い愛情に包まれて育った子どもはリビング階段であろうとなかろうと間違いなくいい子に育つと思います。

建築の話からそれて夢のない話になってしまいましたが、私のブログは弊社で限らず、これから家を建てようというお客様の家造りが失敗しないよう、少しでもお役にたてるように正直に書かせていただいておりますので、何卒ご容赦下さいます様お願い申し上げます。

なお、大東住宅の外断熱の家ほど【四季を通して】リビング階段に適した家はないものと自信をもってお薦めいたします。