2015年3月14日
断熱性能と疾病の有病率と改善(住宅高性能化の必要性)
今回は、住宅の断熱・気密性能向上によるノンエナジー・ベネフィット<br />(エネルギー消費の削減以外に得られる効果)NEBの一例をご案内い<br />たします。<br /><br />NBEの研究として断熱性能と疾病の罹患率と改善について述べられた<br />解説書が御座いましたのでご紹介いたします。<br /><br /><img src=”http://samidare.jp/m-seino/box/AAA.jpg” border=”0″><br /><br />【上記の図は、断熱性能が悪い住宅から断熱性能の良い住宅へ転居し<br />た場合、様々な疾病の有病率が改善されることが判ってきました。<br /> 特に温熱環境の改善効果が著しいのは、三大成人病の内、新生物(ガ<br />ン)以外の脳血管疾患と心疾患の改善率でその効果は顕著です。脳血管<br />疾患の改善率は84%、心疾患の改善率は81%と非常に高い改善率が認め<br />られ、温熱環境との関係が改めて認識されています。<br /><br />さらに従来は、室内温度との関係はないと思われていた、様々な疾患も<br />温熱環境を向上させることで改善することが判ってきました。糖尿病もそ<br />の一つで改善率も71%と高く、糖尿病も暖かい温熱環境では改善すること<br />が認められています。<br /><br /> また、関節炎なども68%と言う高い改善率がみられます。肺炎や気管支<br />喘息は、改善率が高いだろうと予測できますが、アトピー性皮膚炎なども<br />59%という高い改善率が見られます。これは暖かい室内環境が持続され<br />ることで、有害な化学物質が排除されていくからと考えられます。<br /><br />有害化学物質のほとんどは揮発性物質ですから、室内が暖まっている環<br />境では有害物質の排気もスムーズに行われるものと考えられます。その<br />ためには、温熱環境と共に換気装置もまた信頼のおける換気装置でなけ<br />ればならないのは言うまでもありません。】<br /><br /><br /><br />このような調査結果からも、住宅の温熱環境の改善が多くの疾病から家族<br />を守ってくれる効果があることが判ります。<br /><br />省エネルギーやCO2削減は非常に重要ですが、住宅の温熱環境は家族<br />の健康を守る為に重要な問題で住宅の高断熱・高気密はその両方に効果<br />的です。<br />””
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