2015年2月14日
健康を阻害しない室温は、全室10℃以上が目安
毎日寒いですね~<br /><br />では本題に入ります。<br /><br />住宅の断熱施工が行われる理由は、省エネで理想的には、<br />住宅全体を均一な温度環境に近づけるところにあります。<br /><br />【健康を阻害しない室温は、全室10℃以上が目安です。】<br /><br />では、現状はどうでしょう。<br /><br />断熱性能基準別に検討された資料がございますのでご紹介<br />いたします。<br /><br /><br />断熱水準と自然室温との関係です。<br />下の図は、同じ住宅モデルを用いて(1980年・省エネ基準<br />:等級2)、(1992年・新省エネ基準:等級3)、(1999年次<br />世代省エネ基準:等級4)、(1999年次世代省エネ基準:等<br />級4+α:2012年基準相当)の4種類の住宅の一日中暖房<br />していない部屋の温度を表したものです。<br /><br /><img src=”http://samidare.jp/m-seino/box/20150214095534.jpg” border=”0″ width=”500″ height=”400″><br /><br />2012年基準相当の断熱性能が高い住宅ほど、終日温度が高<br />くなっていることが判ります。起床時間の6時の温度を比較<br />すると1980年基準の住宅と比べて、1999年基準の住宅は<br />4.7℃、2012年基準相当では6.7℃も高くなっています。<br /><br />【ヒートショックの危険がある温度は、室温10℃以下から<br />リスクが高くなり増加していることが判っています。健康を<br />守るためには、トイレなどの無暖房室でも室温は、10℃以<br />下に差がないことが重要になります。】<br /><br />1999年基準(次世代省エネ基準:等級4)は、健康を守る<br />ための最低限必要な温熱環境であることが判ります。<br /><br />しかし現状では既存住宅5000万戸の内4%程度しか次世代<br />省エネ基準に達していないと言われています。ほとんどの<br />住宅が暖房設備が稼働していない状況では、10℃と言う健<br />康保全温度を満たすことはできません。<br /><br />断熱性能が重要なのは暖房していない部屋の温度も低下さ<br />せない効果です。断熱性能が高い冬季間の窓からの日射熱<br />や人体、照明、家電からの熱も屋外に放熱されにくくする<br />からです。<br /><br />我が国の省エネ基準もようやく、住宅が無暖房状態でも人<br />の命が守れる水準を実現できるレベルに達してきています。<br />・・・<br /><br />安全・安心・健康のためにはトイレなどの無暖房の部屋でも<br />10℃(健康保全温度)以上の室温が確保できような断熱気密<br />性能を備えた高性能住宅が必要ですね。<br />””
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