2014年8月23日
逆転結露の恐怖
結露といえば、冬の季節を想像しがちですが、実際には夏場にも起きている現象で、冷房使用時などに壁体内で起こっている結露を夏型結露(逆転結露)といいます。
年々、猛暑が厳しくなり暑さや熱中症対策を図る為に、エアコンの使用は避けられない時代となってきました。
しかしながら、エアコンの使用によって、壁の中や床下で発生する結露で、カビ菌や腐朽菌が増殖し、室内の空気を汚し木材を腐らせている事はあまり知られていないのが現実です。
外気温33度、湿度 80パーセントの空気の露点温度は29.2℃で、室温30℃、湿度80パーセントの場合の露点温度は 26.2℃となります。つまり湿気を含んだ高温の空気が壁体内に侵入し、冷房によって冷やされると上記の温度の部分では、確実に結露が発生している事になるのです。
一応、結露が発生しても、腐りにくい材料を使用し、後々乾いて、水蒸気を壁の外に逃がす構造となっているので問題は少ないとしているのが、一般的にまかり通っている不思議な常識なのですが実際はどうでしょう。
例え乾いたとしても、一度水分を含んだ断熱材の性能の劣化や発生したカビ・腐朽菌のその後はどうなるのかなどちょっと考えただけで・・・・。
性能の高い外断熱の家では、構造の外側で気密・断熱工事を施すので、外部から壁体内への空気の侵入は全くといっていいほどないので、室内はいつも爽やかな状態を保ちます。
さらに、壁体内と室内の温度差も少ない為に、例えエアコンを使用したとしても、せいぜい27~28℃の温度設定でも、十分すぎるほどの涼しさを得られるので、結露の発生などの心配はないと言えるのです。
冬の寒さ対策と共に夏の暑さ対策、そして一年を通しての結露対策!
「家と住む人の健康をいつまでも守る」 高寿命住宅のキーワードは床下と壁の中にあるといっても過言ではありません。
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