2011年2月16日
「14分間の真実」
1995年に発生した阪神・淡路大震災の地震規模はM7.3。この大地震により、6434人もの方が命を落とし、25万戸近くの建物が全半壊した。<br /><br />最大の人的な被害をもたらしたのは、建物の倒壊による圧死や窒息死。地震発生が早朝の5時46分という事もあり、非難しようにも非難出来ず、地震発生後、わずか14分間の間に92%もの方が建物内で、亡くなってしまった。<br /><br />本来、人の命と安全を守るべき住まいが、まさしく凶器となって住む人に襲いかかってきたのだ。<br /><br />その後も、日本各地で大きな地震は発生しているが、被害規模が比較的小さい事もあって、国内の4割近くの既存住宅が、倒壊の危険性ありとの指摘がある中、既存住宅の耐震化は、一部の建替えを除き、ほとんど進んでいないのが実情。<br /><br />私達の住む宮城県でも、前回の宮城県沖地震の発生から、すでに33年が経過しており、その経過率から計算された地震の発生確率は非常に高く、いつ発生してもおかしくない状況に置かれているのは、皆さんご存知の通り。<br /><br />将来、こうした悲劇を二度と繰り返さない為にも、私達つくり手も耐震化に向け、率先かつ真摯に取り組んでいかねばならない。<br /><br />政府の「新成長戦略」においても、2020年まで、既存住宅の耐震化率95%を実現すべく、耐震化事業への補助制度など実施している。<br /><br />先ずは自分と大事な家族が暮らす家が、どの程度の耐震性を有する建物なのか、体の健康診断同様に、耐震診断してみてはいかかだろうか?
- 社員ブログ