2020年1月15日
錯視を用いた設計
「錯視」という言葉をご存知ですか?
有名な画像ですが、下記はどちらが長いでしょうか?
答えは想像通り、同じです。でもBが長く見えますよね。
では次の線は平行ですか?
是非画面に定規を当ててみてください。
また同じように、錯視には色に対するものもあります。ボールは何色あるでしょうか?
誰が何と言おうと4色と答えた方、私と同じです。答えは想像通り、1色です。
疑う方は、https://switch-news.com/unique/post-34195/をご覧ください。
洋服のスタイリストや、デザイナーなどは、こういう形や色の錯視を利用し、部分的に細く見せた
り、強調したり、着痩せさせたりというテクニックを使います。
ふと思いました。住宅の設計にも応用できんじゃね!?
以下、https://www.misawa.co.jp/mj-wood/mj-magazine/magazine/036.htmlを参考にさせ
て頂きました。(というか抜粋でご紹介です)
(1)色の工夫
Bが広く見えたと思いますが、これはAよりもBの方が明度、彩度とも高いのが理由です。
正面の壁面の色も実際は同じ色合いですが、床・天井が暗い事で壁面も暗く感じませんか?
(2)家具の選定
下記のCとDでは、Cの方がより壁面が多く見える事で、広さを感じます。視線が通ることで、
部屋が広く感じられる錯覚がおきます。
(3)内部建具
EとFでは、Fの天井までの高さの建具(更に建具の枠が無い)の方が、天井と建具の間に壁がある
場合よりも広がりを感じます。天井面がつながって見えるからですが、建具だけではなく、廻り縁
の色でもこの効果が出せます。
錯視はあくまでも脳をだますテクニックのようなものなので、トイレに鏡をつけて奥行きが
あるように、広く見せるのも、その一つです。
また吹き抜けも高低差を利用して視界を上に抜けさせるということで、同じ面積でも
空間的には広がって感じます。
間取り作りに活かせますので、是非ご相談ください。
営業 加納
- 加納貴志